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○総合司会
それでは引き続きまして、山本先生に「ポピュラー音楽のコンサートについて」のご講演をよろしくお願いします。

 

○山本 
山本でございます。先ほどご紹介いただきましたように、このコンサートツアー事業者協会というのは、主にロックとかニューミュージックのコンサートが90%ぐらいの団体でありまして、きょうは北海道と東北の方々がおみえですので、北海道ですとウエスとかユア・ソングという会社が私どもの理事でありますし、東北ですと仙台のGIPとか、秋田のノースロードミュージックという、もしかしたらご存じかと思いますけれども、そういった会社で構成されております。
ご紹介のときに、コンサートの環境改善とか消費者保護という活動をメーンにしておりますが、きょうはポピュラーコンサートについてということですので、若干我々の業界の方の現状をお話しして、何かそれが皆さんのこれから自主事業とか貸し館のときのポピュラーコンサートの招聘といいますか、多分ほとんどは我々の場合プロですから招聘になってしまいますけれども、そういったことの何か役に立っていければいいなというふうに思っております。
何かこう具体的なお話からした方が多分話が進んでいくと思うんですけれども、例えば消費者保護の問題なんかですと、一昨年ですが、私どもは通産省の団体として、コンサート約款というものをつくりました。これは皆さんご存じの旅行約款とかそれからあとは保険に加入するときに保険約款とかという、いわゆる契約約款というものをつくりました。まだまだ普及といいますか、皆さんにお広めすることが進んでおりませんので、多分ご存じない方がほとんどだと思うんですけれども、一応きょうの芸団協さんとかそれから当時杉浦さんが日本演奏連盟にいらっしゃったときにも入っていただいたり、それから公文協の方にも入っていただいて、演奏とかプログラムを提供する側と消費者との問題を何か解決していこう、もしくは標準化したものをつくっていこうと。例えばチケットの問題にしてもそうです。皆さんが例えばキャンセルの問題とか払い戻しの問題とか、ちょっと大きな都市へ行くとダフ屋の問題とか、多分頭を悩ましていらっしゃる問題など、会館とかコンサートプロモーターとかプロダクションとか、こちら側の人間はこうやって考えていますよということを、お客様に最低ここまでは統一してお話ししましょうみたいなことをつくってみたものであります。時期が来たらまた皆さん方1館1館にそれをお送りしまして、ご参考にしていただければと思います。例えばあと最近ですと、ダフ屋さん、それから東京の方ですと、いわゆる古物商というんですか高速券とか航空券を安くしましょうという

 

 

 

 

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